以前、瀬戸内国際芸術祭の記事で一寸触れましたが、制作中の帆船模型です・・・
最近は忙しくてほっぽらかしていますが・・・
制作パーツは凄く多くて、しかも加工が必要ですから時間が掛かります・・・
流石『KING'S HOBBY』と呼ばれるだけに手間も時間も掛かります・・・
実船のヨットを造った経験はありますが、帆船の模型は初めてです・・・
実はこれ、ハワイへ行った時に自分へのお土産で買ってきた物です・・・
ですので余り日本のショップでは見かけたことのない船です・・・
初心者用のキットの中から長いバウスプリットと船形が魅力的なので買っちゃいました・・・
確か70ドル位だったかと・・・
当時は1ドル160円くらいだったと思いますから、1万円少々でしょうか・・・
1847年に作られたハーベイは、ボルチモア・クリッパー型の砲8門を備えたスマートな船型の2本マストのスクーナーです・・・
このタイプの船は19世紀を通じてカナダからメキシコやカリビアンの多くの港で見かけられたそうです・・・
このキットは現在では生産中止となっている希少なキットらしい・・・
実船を作った経験があるから簡単だろうと思っていましたが・・・
ところがギッチョンチョン、パーツ一つ一つが小さくて作り辛いのなんの・・・
でもまぁ~折角買ったのでコツコツ作って完成させてやらないと・・・
今は此処までしか進んでいません・・・
外販張りでは船体中央部が広く、船首部や船尾部が狭いので外販を1枚1枚削って貼り付けます・・・
実船では断面図を外販数で割って間隔を書き込み、それを展開して外販の形を罫書きますが、模型ではラインズが無いので現物あわせで・・・
船首部はかなり曲がりがきつく、船尾部では外販をネジリ込むように張りますので外販をお湯に漬けて柔らかくしてから貼り付けます・・・
でも数が多いので根気が必要です・・・
外販を一枚ずつ仮張りして、先に貼った外販と重なる部分を削り、本張りしていきます・・・
写真を撮る対象が少ない夏の間に制作しようかと思っていましたが、仕事が忙しくなるとは全くの誤算です・・・
まぁ~時間が出来るまで暫くはこのままです・・・
キットの中身です・・・
大きな部分は作っていますから、これからはコツコツ作業ばかりになります・・・
それにしても外板の数が半端無く多いのには驚いています・・・
これを全部調整しながら貼るのかと思うと少々げっそりしますが・・・
瞬間接着剤や木工用ボンド等を駆使して居ますが、アートナイフでの外板等の修正作業が一番時間が掛かります・・・
組み立て説明書は当然英語ですが、簡単に配置だけを書いた物で、作り方までは書かれていません・・・
まぁ~作る奴は帆船模型の作り方を書いた本を買って研究しろ!って事でしょう・・・
リギングの部品です・・・
プラスティックや木工部品、金属部品などが混ざっています・・・
ハンドグリップやグレーチングなどは最初から加工されています・・・
錨などの金属部品も入って居ます・・・
ここら辺は帆船模型の盛んな外国製だけ有ります・・・
ネットで探すと完成した画像が・・・
まぁ~これほど立派には出来ないかもしれませんが、もう手に入らないキットらしいので頑張って完成させたいと思います・・・
完成型を見ると俄然やる気は出ますねぇ~・・・
でも完成まで掛かり切りでも数年掛かる人もいますので、やはり今期勝負かと・・・
ヨットの擬装は判りますが、帆船の擬装となると判らない所もありますから、帆船関係の本も現地で買いました・・・
結構写真が多くて判りやすいのが選んだ理由です・・・
一見は百聞に如かずとは良く言った物です・・・んっ?逆か・・・
帆船のリギング、つまりマストを支えるリギンやセールを操作するシートやハリャードの滑車への通し方が判ります・・・
まぁ~これは実船のやり方ですので、あくまで資料として買った物です・・・
模型といえども、ここら辺は同じでしょう・・・
小型のディンギーですが、ディンギーでも外板は写真の通り歪曲した板を張り付けていく訳です・・・
帆船模型では単に真っ直ぐな板を調整しながら張り付けていく訳ですが、これを見れば如何に難しい作業かお解りになるかと・・・
まぁ~シップ型帆船でも小型のボートを上陸用に積んでいる訳で、小型のボートは如何に制作が難しいかが判って頂けるかと・・・
まぁ~模型ですから作り方を間違っても、最終的に出来上がりの形になればいい訳で、実船の様に命に関わることはありませんが、模型には模型の作り方で作った方が楽で綺麗に早く出来るかと思いますので、時間が出来れば帆船模型制作の本も買うことにしますか・・・